営業さんより「珍しいものあったよ!」 飯田家住宅
営業さんが「珍しいものあったよ!」と、現場まわり中に撮ってきてくれた写真です。
ブログのネタ提供が本当に有難い(笑)
今回は「横浜指定有形文化財(建築物)」に指定されている
「飯田家住宅」です。
ブログ内で鎌倉の景観重要建築物のご紹介をたまにしておりますが、横浜にも似たような市指定の文化財(建築物)があるのですね。
この「飯田家住宅」は港北区綱島にある古民家になります。
江戸の頃からの旧家で、表門は江戸後期に作られているそうです。市の指定はこの表門(江戸後期)と母屋(明治22年)になります。
現在も江戸から続く御当主一族が住んでいらっしゃるそうで、一般の見学などは行っていないとのこと。
江戸・明治・大正・昭和・平成・令和と6つの元号を経て、まだまだ住居として現役って凄いですよね。
2019年には天候に恵まれているとして、22年ぶりに母屋の屋根の茅を葺き替えたそうです。今となってはちょうどコロナ前と言う良いタイミングだったのではないでしょうか。
(奥と手前で屋根の色が違いますね。)
さてちょっと建築会社っぽい「へえぇ」です。
皆さん「カヤ葺き」と「ワラ葺き」の違いってご存知ですか?
・カヤとワラでは素材の植物が違う。
まさにそうなのですが、それぞれの植物によって耐久性が全然違うのです。
・茅(カヤ)はチガヤ・スゲ・ススキなどのイネ科草本の総称で、油分を含んでいるので水を弾き、耐水性に優れています。
・藁(ワラ)は麦や稲の藁のことで、逆に水を吸う性質がありカヤに比べると耐久性が劣ります。
どのくらい違うかと言うと、茅(カヤ)40年、麦わら15年、稲わら7年と言われているそうです。
使える様で使いどころの少ない「建築会社うんちく」でした。(笑)