ちょっとだけ建築会社っぽい内容で鎌倉のご紹介
鎌倉市景観重要建築物ってご存知ですか。
まあ、読んで字のごとし「鎌倉市都市景観条例(1996年7月1日施行)にもとづき、都市景観の形成に重要な役割を果たしていると認める建築物等を景観重要建築物等として指定した建造物」である訳です。
有名なものから、そうでないものまで、割とそこかしこにありまして、我が家のお寺さんの近くにも今回ご紹介する「景観重要建築物」があります。
★指定第19号 旅館 対僊閣(たいせんかく)
長谷寺への参道にある本当に古い旅館です。父が若い頃は組合の宴会や釣りに行くときの船宿的に利用していたとか。
長谷付近にはお寺も多く、我が家の菩提寺も2件近所にあります。盆暮れ彼岸は2件続けてのお墓参りの近道として良く前を通っている馴染み深い建物です。
古いのもそのはずで、関東大震災で倒壊し昭和2年に建て替えられたそうです。(約築94年と言うことですね。)他の「指定建築物」も震災を境に建てられたものが多くあります。(明治生まれの祖母からどれだけ大変だったか良く聞かされていましたが、図らずも東北の震災の10年目を間近にしてこのご紹介をすることに感慨深いものを感じています。)
独特な欄間窓が特徴的です。
また組子が密な格子窓も趣深さを添えています。
また、機会があれば他の「指定建築物」のご紹介をさせていただきます。
2021-03-09 | Posted in Blog