ヒートショックについて
いよいよ冬本番となり、熱い湯船につかるのが心地よくなる季節ですが、この時期に気を付けて頂きたいのが入浴中の「ヒートショック」です。
テレビなどでもよく取り上げられているのでご存知の方も多いかとは思いますが、ヒートショックとは急激な温度変化によって身体に起こる影響のことで、激しい血圧の変動により心筋梗塞、脳梗塞を引き起こしてしまう可能性があります。
厚生労働省の調査によると、年間の入浴中の事故死者数は約1万9000人、交通事故での死者数が4117人(2015年)なのでその4倍以上の人が入浴中に亡くなっていることになります。1年のうち事故が多いのは12月~2月の冬の間に集中しているので、ヒートショックの影響も大きいと考えられます。 ヒートショックが起こる確率は高齢者の方が圧倒的に高いのですが、若い方でも入浴の直前に飲酒する方はアルコールの影響でより血圧の変動が激しくなるので注意が必要です。また高血圧や動脈硬化、糖尿病などの持病のある方もヒートショックのリスクが高いそうです。
これからご紹介するヒートショックの予防法は意外と簡単にできるので、是非実践してみてください。
・入浴前にコップ1杯の水を飲む。
・入浴前に脱衣所、浴室内を暖かくしておく。(浴室暖房を使う、またはお湯を張った浴槽のふたを開けて置き湯気で温める)
・湯船に入る前に掛け湯を行う。足先手先の末端部分から順番に温める。(最初に体には掛けないようにする)
・浴槽のお湯は41℃以下、湯につかるのは10分を目安に長すぎないようにする。
・浴槽から出る際は急に立ち上がらない。(身体への水圧がなくなり、血管が拡張し血圧が下がり脳へ届く血液が減り貧血状態に陥ってしまう為)
しっかりヒートショック対策をして、より安心安全に入浴を楽しみましょう。
対策のご相談も承りますのでお気軽にお声かけ下さい。